口腔がんについて その2
2019/02/28
前回お口にできるがんについてお伝えしましたが、折しも先日、女性タレントの堀ちえみさんが舌がんとの闘病を公表し、今もテレビ等で大きく報道されています。進行した状態とのことですが、是非回復されることを祈っています。
口腔がんの原因を考えてみますと、まず発がんの最大のリスクは喫煙と過度の飲酒で、さらに、舌や歯ぐき、頬粘膜などに刺激(むし歯でかけた部分が舌にあたる,合わない入れ歯が歯ぐきにあたるなど)が長期間加わることもリスクを高めます。また、口腔内の細菌、歯周病菌に常にさらされていることもリスクになると言われています。お口の中を常に清潔にしておくことはがんの予防にもなるのですね。
口腔がんは粘膜の潰瘍や赤み、白みをおびた病変で発見されることがあります。前がん病変である白板症(白い板状またはレース状の斑点)がある場合は4~10%ががん化すると言われています。堀さんの場合は舌部の口内炎のような症状があったとのことでした。通常の口内炎は1週間から10日で軽快することが多いので、それ以上長引く、あるいはだんだん痛みが増してくるなどの症状がある場合は早期に医療機関にかかった方が良いでしょう。